日本には中皮腫や肺がんに苦しんでいる人が後を絶ちません。肺がんは日本人の死因でも非常に多いと言われており、他人事ではないのです。がんは早期発見早期治療が必要で、早期に治療すれば恐ろしい病気ではありません。ところが咳が止まらない、吐血する呼吸が苦しいと言ってから精密検査する人が多く、このような重症な症状がみられる場合にはすでにステージ4になって居て全身に転移していることも多く、手の施しようがないといったことも多いのです。

このような恐ろしい肺がんになるには、日ごろの生活習慣や喫煙習慣、不規則な生活や栄養の偏りなどがあげられますが、不可抗力によって発症してしまった人も日本では多く存在します。それがアスベストを知らぬ間に吸いこんでしまい、10年から50年の潜伏期間ののちに肺がんを発症するケースです。高度成長期アスベストは建築健在に多用されていました。アスベストは耐火性や断熱性、電気絶縁性に耐酸性など性能が良く、安価で使い勝手が良くて多用されていたのです。

ところが微細な繊維質のアスベストは知らぬ間に吸いこんでしまう人が多く、建築現場従事者だった人が中皮腫や肺がんに苦しんでいる人が多いのです。現代では昭和の建造物を解体リノベーションする際に再びアスベストが飛散するリスクが高く、危険視されています。その為リノベーションや解体前には施主や業者が必ず分析調査をかけなければいけなくなっています。主に調査は定量分析、定性分析を行い危険性を予測します。